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第58回 化学工学の進歩講習会 「CO2削減、クリーンエネルギー、CCUSの研究開発フロンティア ―カーボンニュートラル実現に向けた産官学の取り組み―」

  • 日程:10 月31 日(木),11 月1 日(金)
  • 会場:AP 名古屋

概要

主催 公益社団法人化学工学会東海支部

協賛 (予定)
化学工学会分離プロセス部会,化学工学会固液分離分科会,グローバルテクノロジー委員会,分離技術会,日本膜学会,日本水環境学会,粉体工学会,東海化学工業会,静岡化学工学懇話会,日本食品工学会,日本食品科学工学会,食品膜・分離技術研究会,資源・素材学会,日本海水学会,空気調和・衛生工学会,日本粉体工業技術協会,日本エアロゾル学会,環境科学会,廃棄物資源循環
学会,膜分離技術振興協会,開発型企業の会

日時 令和6 年10 月31 日(木),11 月1 日(金)

場所 AP 名古屋
(愛知県名古屋市中村区名駅4-10-25,JR 名古屋駅桜通口から徒歩5 分)
https://www.tc-forum.co.jp/ap-nagoya/access/

方式 会場とZoom ライブ配信を併用したハイブリッド方式





2050 年までのカーボンニュートラル実現に向けて、産官学の英知を結集した脱炭素化技術の開発と社会実装が求められています。本講習会では、脱炭素化技術分野の最前線で活躍する方々を講師に迎え、CO2回収・有効利用・貯留(CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)、太陽光などの再生可能エネルギー、アンモニアや水素などのクリーンエネルギーに関し、最近の研究開発動向や実用化事例についてご講演いただきます。講演の合間には、受講者の皆様と講師の情報交換の場として、名刺交換会を設定いたしました。多くの方のご参加をお待ちしています。

-第1 日目10 月31 日(木)-
開会の辞(9:55–10:00)
1. 東芝のCO2 分離回収技術の取り組みについて(10:00 –10:50)
(東芝エネルギーシステムズ(株)) 柴田遼介氏
化学吸収法による二酸化炭素分離回収技術を中心に、二酸化分離回収技術の概要について説明する。また、より環境に配慮した新吸収液開発をはじめ当社の技術開発実績や商用展開及びカーボンニュートラルへの取り組みについて紹介する。

2. 川崎重工業における燃焼排ガスおよび大気からのCO2 分離回収技術への取り組み(10:50–11:40)
(川崎重工業(株)) 沼口遼平氏
川崎重工では、アミンを多孔質支持体に担持した固体吸収材を用いた、燃焼排ガスおよび空気からのCO2 回収技術(Kawasaki CO2 Capture, KCC)を開発している。本講演では、KCC 法のシステム概要および固体吸収材の特性を解説し、現在当社が取り組んでいる実証試験についての紹介を行う。

3. アミンをCO2 キャリアとする促進輸送に基づくCO2 分離膜の研究開発(11:40–12:30)
(京都工芸繊維大学) 谷口育雄氏
アミンを内包したポリビニルアルコール高分子膜は優れたCO2 分離性能を発揮する。ここでは、この高分子膜のCO2選択透過メカニズムや、実証試験を見据えた膜モジュール化、およびその可能性について最近の研究成果も交えて紹介する。

< 名刺交換会(12:30-12:45) >

4. 製造業、エネルギー関連施設へのCO2 回収技術の適用(13:40–14:30)
(三菱重工業(株)) 仙波範明 氏
三菱重工業及び三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社は、横浜市と東京ガス株式会社と共同で,横浜市資源循環局鶴見工場の排ガス中に含まれるCO2 を分離・回収した後に資源として利用するCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)の確立に向けた実証試験を行っている。また、弊社は、ごみ焼却炉以外の製造業、エネルギー関連施設に対しても、CO2 回収技術の適用試験を行っており、これらの取り組みについて紹介する。

5. カーボンニュートラル実現に向けてのCO2 地中貯留技術の社会実装(14:30–15:20)
(地球環境産業技術研究機構) 薛自求氏
近年では北米に加えて、欧州や豪州でも大規模CO2 地中貯留事業が実施・計画されている。ノルウェーの炭素税(現在:$87.6/ton- CO2)や米国の45Q 税控除が重要なインセンティブとなって、CO2 地中貯留事業が急速に展開されている。我が国では、長岡の小規模実証試験に引き続き苫小牧沖で計30 万トンの大規模実証試験が終了した。
本講演ではCO2 地中貯留技術の社会実装に向けての技術的・社会的な取り組みを紹介する。

< 名刺交換会(15:20-15:30) >

6. 二元機能触媒を用いたCO2 回収・燃原料製造プロセスの実現に向けた研究開発(15:40–16:30)
(産業技術総合研究所) 倉本浩司氏
一般に排ガスあるいは大気からのCO2 回収には圧力スイングあるいは温度スイングを伴う物理/化学吸収法を適応する。新たなアプローチとしてCO2 の回収と回収CO2 の水素化の二つの機能を合わせ持つ二元機能触媒(DFM)の開発を進めている。このDFM の性能向上とこれを用いた新たなCCU プロセスの提案に向けた取り組みについてご説明する。

7. 水素ガス田での大規模展開と分散型水素活用についての考察(16:30–17:20)
(三菱ケミカル(株)・iPEACE223(株)) 瀬戸山亨氏
GI 基金プロジェクトで光半導体触媒によるグリーン水素製造と、グリーンCO2 と組み合わせてのメタノール製造、MTO 反応によるオレフィン製造の技術開発に取り組んでいる。一方、バイオマス由来のエタノールを原料とするプロピレン/プロパン製造技術の開発も進めている。前者は大規模展開大量の水素消費、後者は分散型事業で少量の水素消費になる。これらを通じて現実的なグリーン水素の将来展開について紹介したい。

< 名刺交換会(17:20-17:30) >

-第2 日目11 月1 日(金)-
8. 人工光合成:半導体と金属錯体を活用した二酸化炭素の還元技術(10:00 –10:50)
((株)豊田中央研究所) 森川健志氏
人工光合成は、太陽光エネルギーと水(H2O)とCO2 から活用価値ある有機化合物を合成する技術である。当社では、将来のカーボンニュートラル社会への貢献を目指して、高い体積エネルギー密度や工業的価値を有する有機化合物をつくる人工光合成の研究に取り組んでいる。本講演では、半導体と金属錯体を活用する事で高い変換効率を実現した、粒子光触媒、光電極、人工葉素子、そして電解技術のラボスケール実験結果を紹介する。

9. 人工光合成:反応器の大型化と生成物回収を組み合わせたシステム化(10:50–11:40)
((株)豊田中央研究所) 竹田康彦氏
小型反応器を用いて構築した二酸化炭素の還元技術を基にして、実用サイズである1 m2 の反応器を作製し、ギ酸生成の太陽光変換効率10.5%を達成した。更に、反応溶液から純度がほぼ100%のギ酸を回収するプロセスを開発し、反応プロセスと組み合わせて、CO2 と水のみからギ酸を生成し廃棄物を排出しない人工光合成システムの基礎技術を構築した。本講演では、人工光合成の実用化を目指したこれら技術の詳細を紹介する。

10. NEDO におけるカーボンリサイクル/CCS 技術開発の取り組み(11:40–12:30)
(新エネルギー・産業技術総合開発機構) 布川信氏
気候変動問題への取組としての2050 年カーボンニュートラル実現に向け、エネルギー分野においてCO2 排出量の削減に繋がる様々な取り組みが進められている。本講演では、CO2 を炭素資源と捉え多様な炭素化合物として再利用するカーボンリサイクル、CO2 を分離回収し貯留するCCS など、NEDO が実施するCO2 排出削減に向けた技術開発の概要を紹介する。

< 名刺交換会(12:30-12:45) >

11. グリーンLPG の開発(13:40–14:30)
(古河電気工業(株)) 講師調整中
当社は、温室効果ガスである二酸化炭素とメタンを資源化できる技術に注目し、貯蔵・輸送しやすいグリーンLP ガス合成技術を開発している。当社独自の技術とプロセスの開発により、2030 年までにグリーンLP ガスを年間1,000 トン製造する技術の実証を目指す。脱炭素社会への貢献とともに、エネルギーの地産地消と地域の豊かな資源を地産地承できる社会基盤の構築に貢献していく。

12. 廃棄物焼却CO2 の資源化への取り組み(14:30–15:20)
(積水化学工業(株)) 小間聡 氏
令和3 年8 月に環境省から示された「廃棄物・資源循環分野における2050 年温室効果ガス排出実質ゼロに向けた中長期シナリオ(案)」では、廃棄物の発生抑制や資源循環、素材のバイオマス化とともに、焼却せざるを得ない廃棄物についてCCUS の拡充が求められている。本講演では、その解決策の一つとして、廃棄物焼却CO2 の合成ガス化と微生物のガス発酵を組み合わせた新たなケミカルリサイクル技術を概説する。

< 名刺交換会(15:20-15:30) >

13. 脱炭素エネルギーアンモニアの利用技術(15:40–16:30)
(岐阜大学) 神原信志氏
2050 年カーボンニュートラルを実現するには,脱炭素エネルギーへの積極的な転換が必要である。本講演では,脱炭素エネルギーの1つとして注目されている燃料アンモニアの政策・技術動向を概説した後,国内外のアンモニア利用技術について,第3 期SIP での実施内容を含め詳説する。また,アンモニアで排ガス中CO2 を固定して,水素・CO2 キャリアとしてカーボンリサイクルする新提案を紹介する。

14. エンジニアリング会社である当社のカーボンニュートラル技術の社会実装への取り組み(16:30–17:20)
(日揮ホールディングス(株)) 近松伸康氏
カーボンニュートラルに資する技術の社会実装を図るためにエンジニアリング会社が果たすべき役割は大きいと考える。本講演では、プラントの設計・調達・建設を生業としているエンジニアリング会社である当社の、サステナビリティに資するための技術開発や事業化の様々な取り組みを紹介する。

< 名刺交換会(17:20-17:30) >

閉会の辞(17:30)




 

定 員130 名(会場定員50 名,Zoom ライブ配信定員80 名)
※ビデオ会議ツール「Zoom」ライブ配信での参加の場合の推奨環境については,当該ツールをご参照下さい.Zoom で参加の方には申込締切後,視聴用のURL を別途メールにてご連絡いたします.注意事項は,別途参加申込者に連絡されるメールよりご確認下さい.
※会場参加者にはメールにて参加証をお送りいたします.参加証は当日ご持参下さい.

 

参 加 費(配付資料代・消費税を含む)

化学工学会正会員 30,000 円
化学工学会法人会員社員/共催・協賛団体(個人・法人)会員 35,000 円
化学工学会学生会員/共催・協賛団体学生会員 5,000 円
会員外 70,000 円

申込期限
令和6 年10 月10 日(木)オンライン参加のみ10月16日(水)まで延長

会場申し込みは定員に達した為、締め切り致しました。多数の方にお申し込みを下さいまして誠にありがとうございました。

送金方法
申込方法化学工学会東海支部ホームページにアクセスし,「参加申込フォーム」からお申込み下さい.
本イベントの参加お申込みは、Payvent にて受付いたします.
( Payvent= 学会イベントシステム決済運営会社: ㈱Urbs)
お申し込みと同時に参加費をお支払いいただけます.

会員種別がわからない場合は、公益社団法人化学工学会ホームページ 法人会員一覧表(シートに分かれております)<https://www.scej.org/general/profile/corporate-member.html>より、会社単位の入会状況を確認の上、お申し込みください。

問合せ先 公益社団法人化学工学会東海支部

TEL: 080-4525-3070,
E-mail: info★scej-tokai.org
「★」は「@」に読み替えてご利用ください。

会場参加のお申し込みについては、下段の記載に関わらず、定員に近いため16日を待たずに締め切ることがあります。
その場合は、ぜひオンラインでのご参加をご検討ください。

お申し込みについて

「第58回 化学工学の進歩講習会 「CO2削減、クリーンエネルギー、CCUSの研究開発フロンティア ―カーボンニュートラル実現に向けた産官学の取り組み―」」へのお申し込み受付は「2024年10月16日」に締め切らせて頂きました。

たくさんのお申し込みありがとうございました。

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