概要
主 催 (公社)化学工学会東海支部
共催(予定)静岡化学工学懇話会,東海化学工業会,(公社)日本分析化学会中部支部,(公社)日本化学会東海支部,(一社)資源・素材学会,(公社)高分子学会東海支部,(一社)日本原子力学会中部支部,(一社)廃棄物資源循環学会,日本溶剤リサイクル工業会,(一社)日本機械学会東海支部,(一社)日本エネルギー学会,化学工学会産学官連携センターグローバルテクノロジー委員会
協賛(予定)(公財)名古屋産業振興公社,(公社)日本水環境学会,(一社)電気学会東海支部,(一社)粉体工学会,(公財)中部科学技術センター,(公社)電気化学会東海支部,(公社)有機合成化学協会東海支部
日時 2020年11月 5~6日(木~金)、13日(金) 9:45~17:15(昼食休憩:13:00~14:00)
対象 基礎から応用例を学びたい方.工学部卒,高専卒程度の知識のある方.第1クール程度の知識のある方.物質収支,熱収支,移動論の基礎から実践的な例を学びます.
昨今では,AIやIoTなどを踏まえつつスマート化を目指した化学プラント構築の模索が行われておりますが,化学工学の理論との整合性を踏まえて行われる必要があります.また,高純度化を目指すプラント設計やトラブル解決のためにも化学工学の専門的な知識を持つ技術者の存在は,ますます重要となってきています.
本講習会では,プラントの設計や運転には関わっているが化学工学を勉強する機会がなかった初心者の方,さらに専門的な知識を習得したい技術者の方まで,原理や理論の説明に加え,豊富な事例に基づく例題を解きながら学べる機会を提供します.受講者のレベルに応じて5つのクールを用意しています.そのうち第2クールにおいても,Zoomウェビナーによるライブ配信により開催します.午前は大学講師による講義を中心とした概要の説明と例題の演習を,午後は企業技術者から実務に即した演習を中心とした講義を開催します.チャット機能や音声通話機能を用いて,参加者からの質問を受付ける予定です.
第3クール以降も是非聴講をご検討ください.
定員 90名(定員になり次第締切)
参加費(3日間,消費税込み)
化学工学会正会員 | 25,000円 |
化学工学会法人会員会社社員 | 30,000円 |
共催・協賛団体会員 | 35,000円 |
学生会員 | 10,000円 |
会員外 | 60,000円(個人会員入会+会員参加費の方が安価です.) |
テキストをお持ちでない場合は,参加費にテキスト代を加えてお申し込み下さい.
会員特典 化学工学会正会員,学生会員ならびに法人会員会社社員の方は,本講座受講者限定に特別に
テキスト代を1,000円(税込み)でご用意します.
※本講座は,ビデオ会議ツール「Zoom」ウェビナーを使ったライブ配信となります.推奨環境については,当該ツールをご参照ください.後日,視聴用のURLを別途メールにてご連絡いたします.ライブ配信に関する注意事項は,別途参加申込者に連絡されるメールよりご確認ください.
申込締切 10月26日(月)←締め切りを延長しました
問合せ先 化学工学会東海支部
〒466-8555名古屋市昭和区御器所町 名古屋工業大学 生命・応用化学科 化学工学研究室内
https://scej-tokai.org/ E-mail:info@scej-tokai.org
プログラム(第2クール)
第 2 ク ー ル |
第3日 11月5日(木) |
午前 | 化学工学 基礎・拡散 |
単位と次元(Ⅱ),状態方程式(Ⅱ) | 名古屋工業大学 名誉教授 多田 豊氏 |
午後 | 収支,拡散,物質移動,燃焼計算 | 日油㈱ 押川貴成氏 | |||
第4日 11月6日(金) |
午前 | 流 動 | 流体の流れと計測,円管内の流れ,流体と輸送 | 静岡大学 前澤昭礼氏 | |
午後 | 流体輸送機器の設計と実際 | 三井化学㈱ 秦 裕作氏 | |||
第5日 11月13日(金) |
午前 | 伝 熱 | 伝導伝熱,対流伝熱,放射伝熱 | 名古屋大学 窪田光宏氏 | |
午後 | 熱交換器などの設計と実際 | 日本製鉄㈱ 岡島亮太氏 |
第1日目 11月5日(木)午前
【化学工学基礎・拡散】 講師: 多田豊氏
単位,次元とは何か,なぜ単位換算は重要なのか,物質移動や熱移動等における複雑な現象を有用な無次元式として導出できる次元解析を解説,演習する.
また,気体の体積は圧力,温度により大きく変化し,工場の装置の設計,運転において,これら圧力・温度・体積の関係を知ることは重要である.この関係を低圧から高圧まで正確に表せる3次状態方程式と,その解法として優れた数値計算法であるNewton法を解説,演習する.
第1日目 11月5日(木)午後
【化学工学基礎・拡散】 講師:日油㈱ 押川貴成氏
化学プラントを操作設計する際,物質,エネルギーが内部でどのような動きをしているのか把握しておくことは極めて重要である.化学プラント設計のベースとなる物質収支およびエネルギー収支,また収支計算の応用である燃焼計算について,基本的な手法を解説し,演習を行い,理解を深める.また,拡散,物質移動について,基本的な概念を解説する.
第2日目 11月6日(金)午前
【流動】 講師:静岡大学 前澤昭礼氏
化学工業プロセスにおいては流体(液体,気体)を輸送管により輸送している.輸送管や配管,ポンプなどの輸送機器の選定には,輸送エネルギーを求めることが重要となる.この講義では,「流体の流れと計測」,「円管内の流れ」,「流体と輸送」を通して輸送エネルギーを求めるための計算の原理や方法を説明し,理解を深めるための演習を行う.
第2日目 11月6日(金)午後
【流動】 講師:三井化学㈱ 秦裕作氏
流体輸送機器のうちポンプに焦点を当て,実務で必要な知識を説明する.主な講義内容は,①ポンプの分類,構造,②ポンプ選定時の前提条件(流量,揚程,動力,材質),③ポンプの性能曲線,
④キャビテーションとその対策,⑤ ポンプ・配管設計時の注意点.講義の合間に演習問題を行う.
第3日目 11月13日(金)午前
【伝熱】 講師:名古屋大学 窪田光宏氏
伝熱はあらゆるプロセスに介在し,反応温度の制御,熱損失の低減,熱交換などに対して支配的な役割を担っている.本講座では,伝熱の3つの形態である伝導伝熱,対流伝熱,放射(輻射)伝熱の伝熱原理や基礎式の導出を解説する.さらに,定常状態における各伝熱形態の伝熱量の算出についての演習,解説を行う.
第3日目 11月13日(金)午後
【伝熱】 講師:日本製鉄㈱ 岡島亮太氏
熱交換機に関する業務に携わる際の入門として本講義を活用可能なことを狙いとし,前半は熱交換器の種類や基礎式などの基礎知識について学び,後半はNTU法を用いたより実践的な熱交換器の設計方法/性能改善方法について学ぶ.講義は「化学工学-解説と演習」の例題や演習問題を用いて,演習を中心に進める.
参加の際の注意
(注1)関数電卓,定規を使用する場合がございますのでご用意ください.
(注2)本セミナーの本講習会で作成した資料や配信動画は著作物のため,複写・録音・録画・転載・上映・
無断公開等を禁止いたします.
(注3)受講者様の起因による視聴トラブルについては弊会は責任を追えませんのでご理解ください。
各講師の講義内容の詳細をホームページhttps://scej-tokai.org/でご紹介しています.
各講師の講義内容の詳細,及び最新情報を東海支部ホームページ でご紹介しています.
お申し込みについて
「第44回 基礎化学工学演習講座(第2クール)ライブ配信」へのお申し込み受付は「2020年10月26日」に締め切らせて頂きました。
たくさんのお申し込みありがとうございました。