概要
食品や材料中の油脂・脂質成分の分析には、湿式分析や機器分析に関連するあらゆる手法が駆使されていると云っても過言ではなく、さらに、その内容も日々進歩を遂げています。今年の日本油化学会東海支部 油化学セミナーでは「基礎および最新の油脂・脂質分析講習会」のテーマの下、5名の講師をお招きして、油脂・脂質分析の基礎から応用、最近のトピックスをご講演頂きます。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
主 催:公益社団法人 日本油化学会 東海支部
協 賛:日本化学会、日本分析化学会中部支部、日本化粧品技術者会、
日本農芸化学会中部支部、日本接着学会中部支部、色材協会中部支部、
高分子学会東海支部、化学工学会東海支部、東海化学工業会、愛知工研協会、
名古屋産業振興公社
日 時:平成28年6月24日(金)10:00~16:00
場 所:名古屋工業大学53号館5218教室
(名古屋市昭和区御器所町 電話052-735-5000)
[交通] JR中央線 鶴舞駅より徒歩7分、地下鉄鶴舞線 鶴舞駅より徒歩10分
地下鉄桜通線 吹上駅より徒歩10分
プログラム(演題・講師・内容)
1.「食品の脂質及び脂肪酸分析の基礎」10:00~11:00
一般財団法人日本食品分析センター 栄養科学部油脂分析課 村山 真一 氏
食品中の脂質の抽出には様々な方法があり、正確な分析のためには試料により適切に使い分ける必要がある。その選択及び具体的な手法について解説する。また、脂質の主成分である脂肪酸を分析する際の抽出方法及びガスクロマトグラフ分析のための誘導体化について解説する。
2.「 GCによる脂質分析の基礎と、ヘッドスペース装置やSPME等のツールの応用」11:00~12:00
アジレント・テクノロジー株式会社 アプリケーションセンター 中村 貞夫 氏
GC分析の基礎ではトランス脂肪酸の分析について、前処理の自動化や、トランス脂肪酸の分析におけるカラムの選択、分離についてご紹介します。前処理装置として、ヘッドスペース法や固相マイクロ抽出(SPME)法の原理を説明し、食品分野での応用例をご紹介します。
3.「HPLC、LC/MSによる食用油脂トリアシルグリセロール分子種分析と異性体分離」13:00~14:00
月島食品工業株式会社 研究所 基礎研究室 永井 利治 氏
脂質には種々の脂質クラスが含まれており、その組成、また、脂質クラスごとの構成脂肪酸とその結合位置が、その物理的、化学的、栄養学的な特徴に影響を与える。本講演では、特にトリアシルグリセロールついて、HPLCと質量分析計による分子種分析の基礎的な手法について紹介する。また、トリアシルグリセロールの異性体分析に必要な分離モードや検出器の特徴について、も新しい知見を交えて解説する。
4.「反応熱分解ガスクロマトグラフィーによる生体脂質における脂肪酸組成の解析」14:00~15:00
中部大学 応用生物学部 応用生物化学科 石田 康行 氏
近年、有機アルカリ試薬共存下での反応熱分解ガスクロマトグラフィーの手法が、固体状の生体試料をそのまま測定に用いて、その脂肪酸組成を迅速かつ簡便に解析できる手法として注目されている。本講演では、当該手法の原理と応用例をノウハウも紹介しながら説明する。
5.「質量分析法による脂質分析の実際」15:00~16:00
名古屋工業大学大学院工学研究科 生命・応用化学専攻 大谷 肇 氏
近年、マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法(MALDI-MS)などに代表される質量分析の手法が、脂質の分析においても重要な地位を占めている。本講では、演者らが行ってきた、MALDI-MSによる油脂の変成過程の解析などへの応用例を紹介しながら、その実際を概説する。
参加費:普通会員・法人会員・協賛団体会員:10,000円、
学校・官公庁:5,000円、学生:500円、非会員:14,000円
(テキスト代含む)
定 員:100名
申込方法:下記申込書に記入の上、郵送またはFAXでお申し込み下さい。
または、Webページ http://www.c-goudou.org/ からもお申し込みができます。
参加費は振込または当日ご持参下さい。
申込締切:平成28年6月17日(金)
申込先:〒460-0011 名古屋市中区大須一丁目35-18 中部科学技術センター内
日本油化学会 東海支部 TEL 052-231-3070 FAX 052-204-1469
振込先:みずほ銀行名古屋支店普通預金口座 No.1103542 公益社団法人日本油化学会東海支部