概要
主催 一般社団法人 日本接着学会 中部支部
接着に携わる技術者に,接着の基礎となる科学の再学習や先端技術の習得の機会を提供するために「接着講座マスターコース」を開講して参りました。 今年度も,その分野で活躍しておられる著名な先生方にご講演をお願いしました。 いずれの講義にも接着技術者にとって欠くことのできない基礎となる内容や,更には新分野の開拓につながる先端技術が含まれています。 多数の方々のご参加をお待ちしています。
日 時:2020年1月31日(金)10:00~16:50
会 場:名古屋市工業研究所 第一会議室 (名古屋市熱田区六番三丁目4番41号)
【交通】地下鉄(名港線)「六番町」駅下車3番出口から徒歩2分
TEL:052-654-9912 http://www.nmiri.city.nagoya.jp/
講 義 内 容
第Ⅰ講 10:00~11:20 大阪市立大学大学院工学研究科 教授 佐藤 絵理子氏 |
高分子反応制御を利用する易解体性接着材料の高機能化 高分子反応に伴う物性変化を利用する易解体性接着材料について,反応性高分子の分子設計による界面剥離の達成,潜在性触媒による解体性向上,高分子反応制御による高機能化の具体例を紹介する。 |
第Ⅱ講 11:30~12:30 NBリサーチ 代表 野村 和宏氏 |
マルチマテリアルに対応した構造接着剤の設計と評価 車体に軽量材料を使用する上で構造接着剤の使用は不可欠になってきています。本講演では車体向け異種材接着のために特に必要な特性とそれを達成するための設計手法および評価法を最新の開発事例を例にして解説します。 |
第Ⅲ講 13:40~15:00 東京工業大学 教授 大塚 英幸氏 |
動的共有結合化学を駆使した自己修復性高分子の設計 平衡系の共有結合を利用することで,高分子の分子鎖交換や切断された分子鎖の再結合を実現できます。本講演では,最近の自己修復性高分子の研究開発動向を解説し,その後,演者らが精力的に取り組んでいる平衡系の共有結合に基づく「動的共有結合化学」を駆使した自己修復性を有する化学架橋高分子材料の設計について,最近の研究成果を紹介します。 |
第Ⅳ講 15:10~16:50 金沢工業大学 教授 影山 裕史氏 |
将来の自動車材料と接着・接合技術 自動車の大幅な改革に呼応し,その材料は,マルチマテリアル化の方向で動いている。そのため,異種材の接着・接合は極めて重要。ただ,確立している技術は無く,早急な研究開発が望まれる。ここでは,そのマルチマテリアル化の現状と接着・接合技術開発の一部を紹介し,議論してみたい。 |
定 員: 80名
受講料(消費税10%): 会員(含協賛学会員) 10,000円, 非会員 15,000円, 学生 無料
問合せ先: 日本接着学会 中部支部 Tel: 052-231-3070 Fax: 052-204-1469
協 賛: 化学工学会東海支部,高分子学会東海支部,色材協会中部支部,東海化学工業会,電気化学会東海支部,日本化学会東海支部,日本セラミックス協会東海支部,日本分析化学会中部支部,日本油化学会東海支部,表面技術協会中部支部,有機合成化学協会東海支部
申込み方法: 日本接着学会中部支部HP内の申し込みフォーム(http://adhesion-centjp.sakura.ne.jp/application_form.html)にて必要事項をご記入後,送信ボタンを押してください。その際,“受講料等のお支払い方法 ”は“当日支払い”を選択してください。Faxをご利用の場合は,「接着講座マスターコース受講申込み」と表記し,1)氏名(ふりがな),2)勤務先(所属),3)連絡先住所,4)電話番号,5)Fax番号,6)e-mailアドレス,7)申込み区分(会員・非会員・学生)を明記し,Fax(052-204-1469)までお申し込みください。受講料は,当日,受付にてお支払いください。